
農地の持分放棄をスムーズに進めるには?必要な登記・手続きの流れ、税金を解説
農地の持分を相続や共有で所有している方の中には、「使い道がない」「管理が難しい」といった理由から持分を放棄したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、農地には法的制限や複雑な登記・税務の課題があり、簡単には処理できません。
こちらでは、農地の持分放棄に関する登記・手続きの流れ、専門家の役割、また税務上の注意点について解説します。
実際に手続きを検討している方にとって、何から始めればよいかが明確になるよう、具体的なポイントをわかりやすくご紹介しています。
ぜひ最後までお読みいただき、安心して手続きに踏み出すための参考にしてください。
農地を放棄する方法|持分放棄と贈与の違い
ご兄弟姉妹などで農地を共同で相続(共有)した場合に「自分はもう管理できないから、自分の取り分(持分)だけ放棄したい」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
その際に検討される「持分放棄」と「贈与」には、以下のような違いがあります。
◇持分放棄
ご自身の持分を放棄する意思表示をすることです。放棄された持分は、他の共有者(ご兄弟など)に移転します。
手続きとして、法務局での所有権移転の登記を司法書士に依頼することが必要になります。
◇贈与
ご自身の持分を、他の特定の共有者に無償で譲り渡す契約をすることです。こちらも、法務局での登記手続きが必要です。
◇注意点:相手のご負担と税金
持分放棄と贈与は、どちらも法的に可能で有効な方法です。
しかし、現実的には「持分を渡される側(他の共有者)」が、その手続きに協力してくれるか、という点が大きなハードルになります。
なぜなら、持分を受け取る側は管理すべき農地が増えるだけでなく、贈与税などの税金負担が発生する可能性があるからです。
もし他のご兄弟も「この農地はいらない」と思っている場合、持分放棄や贈与を受け入れてもらえないケースも少なくありません。
また、持分放棄や贈与によってどのような税金が、誰にかかるのか、といった具体的な税務のご相談は、必ず専門家である税理士に確認しましょう。
農地の持分放棄における登記手続きと専門家の役割
農地の持分を放棄するには、まず登記手続きを正確に理解する必要があります。
登記は単なる事務手続きではなく、法的責任の所在を明確にする重要なプロセスです。
専門家の関与が求められる理由についても見ていきましょう。
◇持分放棄とは何か?登記で処理する意味
「持分放棄」とは、共有名義の不動産について、共有者の一人が自身の持分を手放し、他の共有者や第三者に移転することを指します。

しかし、登記をしなければ法的に放棄されたことにはなりません。農地の場合、登記簿上の名義を正しく整理しなければ、管理責任や税金の支払い義務が残る可能性があります。
また登記手続きは、放棄する人(登記義務者)と持分を取得する他の共有者(登記権利者)による共同申請が原則となります。
◇法務局での手続きと必要書類
農地の共有持分放棄に伴う所有権移転登記は、法務局で行います。
手続きの流れと必要書類を以下にまとめました。
・手続きの流れ
登記手続きは、以下の流れで行います。
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持分放棄の意思表示:放棄する旨を他の共有者に伝える。できれば内容証明郵便などで証拠を残しておくとよい。
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必要書類の準備:放棄者と他の共有者で必要書類を分担して用意する
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登記申請書の作成:持分放棄による持分移転登記の申請書を作成する
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法務局へ申請:管轄の法務局に申請書と必要書類を提出する。放棄者と他の共有者の共同申請で行う
・必要書類
必要な書類は、持分を放棄する人と取得する人で異なります。
◇専門家に依頼すべきケースとは
農地の持分放棄を検討する際、専門家への依頼が必要となるケースがあります。
・相続関係が複雑な場合
相続人が多数いる、行方不明者がいる、あるいは相続人間に意見の対立があるなど、遺産分割協議が難航しているケースです。
・相続財産に負債がある場合
農地以外の相続財産に借金などの負債が含まれている場合、相続放棄全体の判断や手続きに専門知識が必要です。
・相続放棄の手続きに不安がある場合
相続放棄には3か月以内の手続き期限があり、必要書類も多岐にわたります。手続きに不備があると受理されない可能性があるため、専門家に任せることで確実に行えます。
・税務上の判断が必要な場合
農地の放棄による税金(贈与税、譲渡所得税など)や、相続税・固定資産税に関する複雑な判断が必要な場合です。
株式会社ゴダイリキでは、登記や名義整理を含めたご相談にも対応しています。農地の相続問題は複雑で、専門的な知識が不可欠です。まずは、お気軽にご相談ください。
農地の持分放棄に必要な手続きの流れとポイント
持分放棄には登記だけでなく、行政機関や共有者との調整など複雑なプロセスが必要です。
スムーズに進めるために、押さえておきたい手続きの全体像と注意点をご紹介します。
◇農地の現況確認と関係者の合意
農地の持分放棄を検討する際には、まずその農地の現況を正確に把握しましょう。
農地が現在どのように利用されているか、耕作されているか、あるいは耕作放棄地となっているかなどを確認します。

また、農地が共有名義となっている場合、持分放棄の手続きには原則として他の共有者全員の協力が必要です。
農地によっては、共有者が遠方に住んでいたり、連絡が取れない場合など、放棄手続きが困難になることもあります。
このような場合には、法的手続きとあわせて状況に応じた柔軟な対応が必要です。
◇放棄以外の処分方法も検討する
農地の共有持分を手放す場合、放棄以外にもいくつかの方法があります。
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他の共有者への持分譲渡(有償・無償)
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自治体・NPO法人への寄付
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国庫への帰属制度(条件あり)
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等価交換や土地活用による売却
放棄が難しい場合でも、複数の選択肢を検討することで解決への道が見えてきます。
農地の状況や関係者の合意内容によって、適した方法は異なります。
特に農地の場合は、農地法の許可が必要となるケースがあるため注意が必要です。
農地の持分放棄で注意すべき税務上の注意点
農地の持分放棄は他の共有者に持分が移転するため、原則として贈与とみなされます。
そのため、贈与税や譲渡所得税などが発生する可能性があります。
放棄を進める前に、税務上のリスクや注意点をしっかり把握しておきましょう。
◇放棄による贈与税や譲渡所得税のリスク
農地の持分を無償で放棄した場合でも、税務上は注意が必要です。
特に以下のような場合には、贈与税や譲渡所得税が課される場合があります。
・贈与とみなされやすいケース
以下の場合、税務署が「実質的な贈与」と判断すれば、受け取った側に贈与税が課される可能性があります。
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無償で持分を他者に譲る
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結果的に他の共有者の財産価値が増加する
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親族間で持分を一方的に放棄する
・譲渡所得税のリスク
放棄が無償であっても、背景に金銭的なやりとりがあれば「譲渡」として課税対象になる場合があります。
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放棄の見返りに金銭を受け取った場合
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他の資産と交換するなど経済的利益がある場合
税務署は、表面的な名目でなく、実質的な経済効果や背景事情を総合的に判断して課税関係を決定します。
◇相続税評価と放棄後の固定資産税
放棄したからといって、すぐに税負担が消えるとは限りません。
特に注意が必要なのは次の点です。
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相続登記をしていないと、法的に放棄が成立せず、固定資産税の納税義務が残る
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名義が放棄者のままでは、登記上の責任も継続する
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放棄後に他の共有者への登記変更がされていない場合、課税関係が不明確なままとなる
放棄を正式に成立させるためには、登記と名義変更まできちんと行うことが重要です。
◇税務判断に迷ったら税理士に相談を
放棄する持分の評価額によっては、思わぬ税負担が発生することも考えられます。また、相続税評価額や放棄後の固定資産税についても、個別の状況によって判断が異なります。
税務に関する判断は専門的な知識が必要です。
株式会社ゴダイリキでは、提携している税理士法人をご紹介することで、必要に応じて専門的なアドバイスを受けられる体制を整えています。
税金に関する不安や疑問がある方は、手続きを進める前に一度ご相談ください。早めの確認が、不要な税負担や手戻りの回避につながります。
農地の持分放棄でお困りなら株式会社ゴダイリキにお任せください
農地の持分放棄には、登記や行政手続き、税務面など多角的な対応が必要です。
放棄後も課税や管理責任が残るケースがあり、誤った判断や手続きの不備がトラブルを招くおそれもあります。相続や共有関係が絡む農地では、より慎重な対応が求められます。
株式会社ゴダイリキでは、農地や空き地、再建築不可物件など「負動産」の買取を専門に行っており、複雑な状況にも柔軟に対応可能です。
登記や名義整理、税務面に不安がある方は、まずは一度ご相談ください。「誰に相談すべきかわからない…」という方も、まずはお気軽にお問い合わせいただき、無料相談で第一歩を踏み出しましょう。
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